本日、料理屋ベルムは定休日である。
料理の仕込みもない。
いつもであれば、邪神軍地下帝国の厨房にいる。
日頃お世話になっている皆にお礼の意味で、ご飯を作ってあげていた。
お世話になっている?
お世話しているの間違いだろ?
とつっこむかもしれない。
だがしかし、だがしかしだ。
この地下帝国は、オル父の所有物だ。それを長期に渡り無料で使わせてもらっている。まともに家賃を払ってたら、とんでもない額になってたよ。
さらに言えば、料理屋ベルムは開店資金から材料費まで、多額の資金をオル家から援助してもらっている。
料理屋の経営だけじゃない。奴隷騒動やオークション等、トータルで考えたら、俺のために軽く【億】を越える額を使わせてもらった。
普通に頭が上がらない。
もちろんオル家だけでないよ。軍団員達には、妹のティムがとても仲良くしてもらっている。
カミーラ様、カミーラ様と慕ってくれるのは、多少思う所もあるが、それを差し引いたとしてもだ。
妹が見知らぬ土地で頑張れたのも、気心が知れた仲間がいたおかげである。
ティムが悪役令嬢のエリザベスともめた際には、命懸けで……(內容加載失敗!請刷新或更換瀏覽器)