ベジタ村が降伏して三日が過ぎた。
皆、目は虚ろで生ける屍となっている。
これまで狼フェンリル族は、戦に負けても全面降伏した事はなかった。局地戦で負けても、ここぞという勝負では負けなかったからだ。
今は違う。
オルティッシオの圧倒的暴力にひれ伏している。
皆、一様に不安が顔に滲にじみでていた。オルティッシオは、村の皆を家畜と侮蔑し、戦士として扱わない。クワを持って、ひたすら田畑を耕せと言う。
まさに奴隷。
まぁ、僕はもともと奴隷も同然な待遇だった。上で命令する者が代わろうと、それは変わらない。
腕力に劣る僕は、畑仕事もろくにできない。
オルティッシオ達の体力検査で早々に弾かれてしまった。
僕は、いつもどおり皆の料理を作っていればいいのだ。戦がない分、少しだけ気が楽かもしれない。
いつもの日常が始まる。
さて、まずは食材の調達だ。山菜を取りに行こう。
リュックを背負って、村の外れの山に入る。
途中、オルティッシオを見た。
オルティッシオは村の中央にある高台に陣取り、皆を監督している。
厳しい目つきだ。
「働け、働け、家畜共! 休みたいとかサボりた……(內容加載失敗!請刷新或更換瀏覽器)